ハーバード大学の心理学者だったP・B・A氏は、実在の会社の株価と実際のニュースを使って、2つのグループが株価投資をした場合のシミュレーションを行いました。
一方のグループAは会社に関するニュースを絶えず受け取っていたのですが、もう一方のグループBはニュースをまったく知らされなかったという状況を人為的に作り上げました。
ところが常識に反して、ニュースをまったく知らされなかったグループBが、情報を受け取っていたグループAよりもいい成績をあげたのです。
実際のところ、値動きの激しい株について行った実験において、グループBはグループAの2倍の利益をあげたといいます。
もし、あなたが「情報の追っかけをしている人」になっているとするならば、単なるカモになっているだけなのかもしれないのです。
証券会社が持っている情報を追っかけている人ですらそうなのですから、証券会社などから卸してもらった情報で記事を書いているマネー誌に儲かる秘密が書いてあるわけがないのです。
財テクが趣味なのであればよいでしょう。
競馬やパチンコと同じ扱いで株式売買をする分には問題ありません。
毎月2万円程度の小遣い銭で楽しめばいいのです。
知的なホビーとしてやればいい。
しかし、個人投資家の財産形成という観点からみれば、ほとんど役に立ちません。
そういう意味では、マネー誌はホビー誌と考えたほうがいいのです。
同じ理由で、「株で10億円もうける」といった類の本も、趣味の本と考えるべきものです。
特に「当たり屋」などと紹介された方々が有望銘柄を勧めている雑誌は読まない方がいいと思います。
本当の「当たり屋」だったら、とうの昔に巨万の富を持って引退しているはずです。
「ここが売り場だ」「そこが買い場だ」と言って煽る雑誌には何の価値もないのです。
ローソク足のチャートがあふれていたり、ゴールデンクロスなどというテクニカル用語が満載の雑誌も捨てましょう。
はっきり言いましょうマネー誌は、百害あって一利なしです。
同様に、ほとんどの株式本も無益有害なのです。
残念ながら、書店で平積みになっている投資本の中には、読むに耐えない悪質のものが多く混入しています。
とはいえ、もう少し実践的な投資の参考書が欲しいという方々もかなりいらっしゃいます。
そこで、資産運用や株式投資に関する良書をわたしなりに選んで、いくつかお薦めしたいと思います。
真っ先に読んでいただきたいのは、T・D・Eの『敗者のゲーム』なぜ資産運用に勝てないのか』です。
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